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Wild Side ワイルド・サイド

フランス映画 (2004)

映画は20代後半、もしくは、30代前半のステファニーを中心に進む。彼女は、パリで娼婦として働いているが、実は両性具有の性転換者で、子供時代はピエールという名前の少年だった。ステファニーは、死の直前にある母を看病するために、かつて生まれた田舎の実家に戻る。そして、母と話し、2人のロシア移民と付き合う時、ふと、自分の子供時代のエピソードが頭を過ぎる。それは、5:14~5:27、9:17~10:13、11:10~11:56、15:07~15:35、25:57~26:15、34:30~35:17、46:08~47:12、1:10:25~1:11:24、1:24:02~1:24:31 の9回にわたる。トータルで計6分、映画全体の7%でしかない。映画のその他の部分は、非常にセクシャルで観るに堪えないのだが、過去の部分だけは、フランスの田舎の風景が美しく描写され、髪が長くて女の子のようだったピエールの、ほとんど台詞のないシーンには清涼感が溢れている。そこで、その部分だけ抽出し、他には一切触れずに紹介することにした。

ピエール役のコランタン・カリノス(Corentin Carinos)については、何も分かっていない。映画出演は、これ1作のみ。 

あらすじ(ピエールの部分のみ)

は、ピエールが 生まれ育った田舎の畑で走り回っているだけのシーン(1枚目の写真)。の前半は、の続き。ピエールがクローズアップされるが、髪の毛が長いので、前を向いているにも関わらず、顔がほとんど見えない(2枚目の写真)。

の後半。「ピエール、中に入りなさい」と声がかかるので、ピエールが家の前の畑で遊んでいたことが分かる。ピエールは家の中に入って行く(1枚目の写真)。「ピエール、ここに来て」。小さな食卓に大勢の女性が集まっている。ピエールが母の前に行くと、母は、「パパとカロリーヌには、もう二度と会えないの」と言うと、ピエールを泣きながら抱きしめる〔交通事故で死亡したのだろうか?〕。

の前半。ピエールは、教会の中に走り込む。「イエス様。あなたは、僕のカロリーヌがどこにいるか ご存じなんでしょ。どうか教えて下さい。僕、すごく寂しいんです。僕の一生の中で、少なくとも1回、もう一度会わせて下さい。お願いします」と祈る(1枚目の写真)。の後半は、カロリーヌが生きていた時代の思い出。カロリーヌは、自分が飼っているセザールという犬に、ピエールの顔を舐めさせようとする。セザールには 「舐めたがってるわ」と言い、犬には 「ほら、舐めて」と言い、犬がピエールの顔をペロペロ舐めると(2枚目の写真)、「ピエールが 大好きみたい」と喜ぶ。

も、父、カロリーヌの2人が生きていた時の思い出。父が食前の祈りを捧げ、食事が始まる。父は、「ピエール、パンを取ってくれ」と言い、ピエールがパンに手を延ばす(1枚目の写真)。次は、母がシチューを皿につけようとして、「もっとこっちへ」と言い、ピエールが差し出した皿にシチューを入れる(2枚目の写真)。

は、学校での虐めの思い出。髪が長くて女の子みたいなので、5~6人の子にいたぶられている(1・2枚目の写真)。台詞はない。

の前半。家の近くの農道で、大きなお面を被ったピエールと、カロリーヌがふざけ合っている(1枚目の写真)。の後半は、草むらの中で、騎士と女王ごっこ。ピエールがカロリーヌの前に跪き、「われ、オーレの騎士、ソンムの領主は、わが麗しき女王様に、愛と忠誠を捧げます。死が二人を分かつまで、あなた様をあらゆる危害からお守りすると、神かけて誓います」と言う(2枚目の写真)。すると、カロリーヌが、「高貴なる北の騎士よ、そなたの女王は、貴下を祝福し、同様の愛と忠誠を捧げます。キスで、それを封印しましょう」と言い、立ち上がったピエールの頬にキスする。

の前半。ピエールは、父と一緒に、畑に立って、渡り鳥が飛んで行くのを見ている(1枚目の写真)。の後半。ピエールは、父の膝の上で眠ってしまい、父は、優しくピエールの髪を撫ぜる(2枚目の写真)。台詞はない。

の前半。まだ何も植えていない畑の上で、父がピエールを持ち上げて遊んでいる(1枚目の写真)。の後半、ピエールは、納屋のような場所にあるハンモックに座っている。カロリーヌは頭に白い布を巻き、修道女のように祈ってみせる(2枚目の写真)。その後、2人は、仲良くハンモックに一緒に寝て、何事かを囁き合う。台詞はない。

は、ピエールがステファニーになるきっかけを暗示するような場面。ピエールは、長い髪を何とかしようといろいろ試してみるが(1枚目の写真)、結局、女の子のように髪を長く垂らすスタイルが気に入る(2枚目の写真)。台詞はない。

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